北町の大火をまぬがれ、今に受け継がれてきた元武士の家。重要伝統的建造物群保存地区内の建物で、国の伝建修理助成制度を活用することにより地域に伝わる建物の姿をこれから先も残すことができました。この制度は痛んだ部分を修理する事が大前提なので、今回は外部の修理と構造補強に利用しております。また、外壁はかつての町並みの杉板貼りにすることで、古くからの景観を再現しております。
今後の生活も考え、助成の対象外ではありますが壁等に断熱材を充填しておりますので、この先快適に生活していただくことができます。
建具に関しては、もともとに利用していたものや、捨てるにはあまりに勿体無い建具を清水建設さんが保管していらっしゃるので、それを利用しております。良い材料で丁寧に
作られている建具はまだまだ利用可能で、生まれ変わった町屋で今後も活躍してくれることと思います。
再利用の木製建具や伝統的な間取りを残しつつ、暮らす人が歳を重ねても快適に暮らせることを想定しながらリノベーションさせていただき、漆喰と無垢材を使って、心地の良い空間とすることができました。
郡上八幡の町家のかつての良さを取り戻すこと、良いものを引き継いで行くこと、これから先また百年、快適に大切に引き継いでいってもらえることと思います。
※現場管理:(株)清水建設
※大工:日置建築
※大工:鷲見建築
※建材・木材:(有)鵜飼製材所
※建材・木材:ヤマガタ屋産業(株)
※左官工事:土松左官
※鋼製建具工事:(有)小酒井商事
※木製建具工事:(有)長棟建具
※給排水衛生設備工事:(株)和田梅
※電気設備工事:(有)日之出電気
※塗装工事:古田ペイント塗装
※内装工事(畳):熊田畳店
※内装工事(下地処理):(有)大和インテリア
※屋根板金工事:橋本板金
※撮影:semi.photograph